10月19日、律桂軍総領事が香港昼食講演会2023(福岡)に出席し、ご挨拶をしました。その全文を掲載します。
本日、香港昼食講演会にお招きいただき誠にありがとうございました。中国駐福岡総領事館を代表し、長きに亘り香港発展にご関心・ご支援をされた各界の友人に心から御礼申し上げます。
今年は香港が祖国に返還されて26年目にあたります。昨年、習近平国家主席は香港で重要な演説を行い、「一国二制度」を長期的に堅持しなければならないという重大な宣言を行い、香港が乱から治へ、治から興に向かう歴史的な方向性を示し、香港の将来の青写真を描きました。現在、香港経済は活気に満ち溢れ、国際金融、海運、貿易の中心地としての位置づけは揺るぎなく、イノベーションとテクノロジー産業は急速に発展し、世界一の自由・開放レベル、一流のビジネス環境に恵まれ、社会事業は進展をつづけ、社会情勢は全体的に安定しています。香港は世界第4位の金融センターとして、2022年に世界第4位の1,177億米ドルの海外直接投資を誘致しました。同年の海外直接投資ストックは2兆906億米ドルに達し、世界第5位となっています。最新の予測によりますと、香港のGDPは2023年に実質ベースで4.0~5.0%成長する見込みです。祖国の力強い支持と「一国二制度」の原則のもとで、香港はより大きな成長を遂げられると確信しております。
今年は「一帯一路」イニシアティブ10周年となります。この10年間、「一帯一路」協力はアジア、ヨーロッパからアフリカ、中南米にまで広がり、150以上の国と30以上の国際機関が「一帯一路」協力文書に署名し、多くの画期的な大型プロジェクト、人々の生活に恩恵をもたらす魅力的な小型プロジェクトが実を結びました。中国は経済回廊の建設を牽引とし、大通路と情報スーパーハイウェイを骨格とし、鉄道、高速道路、空港、港湾、パイプラインを基礎とし、陸・海・空・ネットワークをカバーするグローバル相互接続システムの構築に尽力してきました。これを通して、各国間の商品、資本、技術、人の大循環を効果的に動かし、数千年にわたる古代のシルクロードを新時代に蘇らせました。昨日、習近平国家主席は第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開会式で基調演説を行い、質の高い「一帯一路」共同建設を支持する中国の8項目の行動計画を発表しました。中国は引き続き「共同協議、共同建設、共同享受」の原則を堅持し、質の高い「一帯一路」共同建設を進めていきます。
中国経済は回復・上昇傾向にあります。今年上半期、中国のGDPは前年同期比5.5%増となり、昨年の3%増を大幅に上回り、他の主要国を大きく上回りました。権威ある予測によれば、今年、中国経済が世界の経済成長の3分の1に貢献する見込みです。長期的には、中国には社会主義市場経済システムの優位性、大規模な国内市場、完備された産業システム、大量の優秀な労働者と人材を有しています。中国経済の強い強靭性、大きな潜在力、旺盛な活力などのファンダメンタルズが変わっていません。中国はハイレベルな対外開放を推進し、世界各国と新たなチャンスを分かち合っていきます。
今年は中日平和友好条約締結45周年でもあります。昨年、習近平国家主席と岸田首相は、グリーン発展、医療介護、高齢者ケアなどの分野での交流・協力を強化し、新時代の要求に相応しい中日関係を構築していくことで合意に達しました。香港と九州には、それぞれの強みがあり、協力の空間は十分にあります。九州各界の皆様が中国側と手を携え、平和友好条約締結45周年を機に、初心に立ち返り、対中国・対香港の交流協力をさらに深め、新時代の要求に相応しい中日関係の構築を推進することを心から期待しまして、私の挨拶といたします。