大阪商工会議所国際部の田中雅俊 「2024中国広西商品博覧会」開会挨拶


大阪商工会議所国際部の田中と申します。
「2024中国広西商品博覧会」共催者として一言ご挨拶申し上げます。
昨年、2019年に第 1回開催以来4年ぶり再開された本博覧会が、本年、引き続
きここ大阪で開催されますことは、共催者としてはもちろん、大阪に広西チワ
ン族自治区関係者の皆様をお迎えすることができ、大変喜ばしく感じていま
す。
また、ここ大阪・関西にとり、中国は最大の貿易パートナーであり、2022
年1月に発効した中国と初めての経済連携協定となるRCEPの影響もあり、益々
両国間の貿易が活発化することが期待されています。


そうしたなか、広西チワン族自治区は、中国南西部に位置し、ベトナムと接す
る中国で唯一の陸海国境を持つ省であり、中国からアセアンへの重要なゲート
ウェイとなっており、中国国内はもちろんアセアンを含めた市場を考えた場
合、大変重要な地域であります。
こうしたなか、今回の博覧会では、広西チワン族自治区から食品・農産物、軽工
業消費財、新エネルギー自動車などの優良企業約 100社に来日頂きました。5月
22 日(水)~5 月 24 日(金)の会期中は、民族衣装での開会式や投資説明会、
出展者による製品発表会など併催イベントも充実しており、大阪企業にとって
も、 広西チワン族の魅力的な商品や独自の文化、そして多様な産業に触れていた
だける貴重な機会と考えています。


ご存じのとおり、大阪・関西では、2025年に大阪・関西万博が開催されます。
中国にも早々に参加をご表明いただいており、今年2月にパビリオンの起工式
が終え、本格的な工事に入っているところです。今回の博覧会をきっかけに、
日中間の貿易が活発化し、広西省チワン族自治区の方にも万博を認知頂き、2
025年には多くの方が来阪されることにつながればと考えています。
また、大阪では、万博以外にも、JR大阪駅北側の「うめきた」エリアの再開発
や2030年に開業を予定する統合型リゾート(IR)など、国際都市としてさら
なる成長を目指した取り組みを推進していますので、日中間の貿易、そして日
本→広西省、広西省→大阪への投資も活発化することを期待しています。
本日の博覧会が、コロナ後の日中交流の復活を更に後押しし、中国から日本へ
の来訪、日本から中国への訪問も含めた相互交流がより一層活発化することを
願っています。


大阪商工会議所においても、会員企業による中国ビジネスを支援するため、
2009年に事務局に「中国ビジネス支援室」を設けたほか、2011年には「中国ビ
ジネス委員会」を設立しています。
そして、変化する日中ビジネス環境に対応して新たな出発を図るため、昨年6
月には「中国ビジネス支援室」を発展的に改組し、「中国ビジネスプラットフ
ォーム」を設置し、新たな関係構築に向け再始動しています。
これらプラットフォームも活用しながら、会員数約 3 万社と全国屈指の規模を
誇るとともに、 世界の名だたる大企業から町工場まで幅広く、業種もライフサイ
エンス、環境・エネルギー、繊維、非製造業等とバランスよく構成されている企
業と中国企業とのビジネス促進に取り組んで参りたいと思っています。
最後に、改めて、本博覧会が、中国ならびに大阪企業のビジネス発展に少しで
も貢献することを祈念し、私からの挨拶にさせていただきます。
ありがとうございました。